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『十万人が愛した言葉』(2) 月刊「到知」編集長 藤尾秀昭監修

22.11.29

第三章 志を遂げる

1.最も適切な判断を下す力は修羅場経験、
とりわけ失敗の経験がないと養われない
・・・一橋大学名誉教授 野中 郁次郎

知識創造理論の提唱者として名高い野中郁次郎氏。「企業人は現実を直視せざるを得ないため、
未来を創る力を生み出していく。そういう意味で日本をリードしていくのは企業人である。」
と述べています。


2.苦しみに遭って自暴自棄に陥ったとき、
人間は必ず内面的に堕落する。
同時に、その苦しみに耐えてこれを打ち越えたとき、
その苦しみは必ずその人を大成せしめる。
・・・スイスの教育実践家 ペスタロッチ

障害を障碍教育に捧げ、教聖と讃えられるペスタロッチ。幸不幸の状況はその人の受け止め方により、
異なる現実をつくり出していくということでしょう。人生を、人間を知り尽くした人の言葉です。


3.君、人に熱意と誠があれば、何事も達成するよ。
よく世の中が行き詰ったと言う人があるが、
これは大いなる誤解である。
世の中は決して行き詰らぬ。
もし行き詰ったものがあるならば、
これは熱と誠がないからである。
つまり行き詰まりは本人自身で、
世の中は決して行き詰るものではない
・・・細菌学者 北里柴三郎

のちに医科学者として大成、京都帝大総長となる25歳の荒木寅三郎を38歳の柴三郎はこんな言葉で
勇気づけました。熱意と誠意こそあらゆる仕事を成就させ、人生を真の結実へと導く二本のレールです。


4.夢を持て。希望を持て。
夢を持たぬ人生は、動物的には生きていても
人間的には死んでいる人生
・・・京都大学元総長 平澤 興

「人間には140億個の脳神経細胞があるが、それを全部使い切った者は一人もいない」ことを
強調し、不断の努力の大切さを説いた平澤興氏。一度きりの人生を燃えて生きよと力強く訴えます。






第四章 運命を創る

1.逆境は、つねにいつでも自分の敵ではない。
ときには恩師となって人生に尊いものを教えてくれることがある。
心の親となって自分の本質を守り育ててくれる。
不幸、病気、逆境は大成する人格を育てる落ち葉である。
・・・常岡 一郎

青年時代に肺結核を患い、以来闘病生活でひたすら自らの心魂を練り上げること15年にして
病を克服。常人には想像し難い苦しみを経て発せられたその言葉には、人の心を覚醒させる
力があります。


2.美しい心を持ち、夢を抱き、
懸命に誰にも負けない努力をする人に
神は「知恵の蔵」から一筋の光明を授けてくれる
・・・京セラ名誉会長 稲盛 和夫

この宇宙のどこかに知恵の蔵ともいうべき場所があり、そこに蓄えられた叡智から得た閃きに
導かれて経営や人生を成功させることができた---。幾多の苦難を乗り越え、道を拓いてきた人
ならではの言葉。


3.幸運の女神は謙虚さを好みます。
反対に自分を絶対だと信じて人を見下すような人
あるいは他人と自分を比較して
妬む、そねむ、ひがむ、恨む、憎む
といった感情を露にする人。
そういう人からは運は逃げていくんです。
・・・日本将棋連盟会長 永世棋聖 米長 邦雄

「米長哲学(米長理論)」と呼ばれる勝負哲学を持つ名棋士の言葉。人間の一生を左右する
「運」の研究にも力を注ぎ、運に恵まれる姿勢と習慣づくりの重要性を説きました。


4.環境が人を作るということに囚われてしまえば、人は単なる物、単なる機械になってしまう。人は
環境を作るからして、そこに人間の人間たる所以がある。自由がある。則ち主体性、創造性がある。
だから、人物が偉大であればある程、立派な環境を作る。
人間が出来ないと環境に支配される
・・・東洋思想家 安岡 正篤

偉大な人物は環境を変えていくものだと、安岡師は述べています。逆に人間がお粗末だと
環境に支配されてしまう。さて、あなたは環境をつくるひとでしょうか。








「十万人が愛した言葉」致知出版社 より引用


帯書きの『致知』の読者の声の中に、
「人生の教科書」である『致知』をこれからも愛読していきたい。
困難の責任を誰かに転嫁することなく、自分に何が足りなかったのかを自省し、
諦めずに前進していこうとする心の習慣が身についてきたのは『致知』のおかげです。

という投稿がありました。今後も『致知』から学んだ言葉を心の糧として、
私も精進してまいりたいと思います。