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『十万人が愛した言葉』(1) 月刊「到知」編集長 藤尾秀昭監修

22.11.29



人が真剣に生きる時、
人が悲しみに打ちひしがれた時、
人が新しい一歩を踏み出す時、
言葉はいつもその人と
ともにあった
言葉はいつも生きる喜び、
希望、勇気、力を
与えてくれた







上記は本書の帯書きの言葉ですが、私も29才で会社を起こしてから、どれ程先人の言葉に救われたか
知れません。迷った時、困った時、そして心が折れかけた時に立ち向かう勇気が湧いてきました。
本書の名言の中からいつものように今の私の心に特に響いた言葉をご紹介させていただきます。




第一章 自分を育てる


1.自分は自分の主人公
世界でただひとりの
自分を創っていく責任者
 ・・・教育者 東井 義雄

「世界でただ一人の私を、どんな私に仕上げていくか。その責任者が私であり、皆さん一人ひとり
なんです。」東井氏が子供たちに投げかけたメッセージは、世代を超え、胸に強く響いてきます。


2.心構えというのは、どんなに磨いても
毎日ゼロになる能力である。
毎朝歯を磨くように、
心構えも毎朝磨き直さなければならない
 ・・・社会教育家 田中 真澄

「人生は今日が始まり」をテーマに、聴衆の魂に火をつける熱誠公演を7,000回以上にもわたり
行ってきた田中真澄氏。心構えというものの急所を押えた卓見といえるでしょう。


3.能力の差は五倍
意識の差は百倍
 ・・・日本電産社長 永守 重信

「人間の能力の差は5倍まで。しかしやる気の差は100倍にもなる。」
28歳で会社を起こし、一代で世界的企業をつくり上げた永守重信氏。意識の力で人生を切り拓いた
その言葉には迫力がこもります。


4.よい本を読め
よい本によって己を作れ
心に美しい火を燃やし
人生は尊かったと
叫ばしめよ
・・・仏教詩人 坂村真民

詩壇には目を向けず、自分という人間をつくりあげるために、人々の心に光を灯すために
詩を書き続けた坂村真民氏。貫くものを持ち、心に美しい火を燃やし、尊い人生を生きよと、
時代を超え語りかけます。






第二章 生き方の流儀


1.晩年がいい人の条件の一つは、
人のせいにしないこと
・・・精神科医 斎藤 茂太

「心の名医」と呼ばれた精神科医・齋藤茂太氏。多くの臨床経験を踏まえ、「輝きのある人生に
するためには、他人に依存することなく、自立した考えを持つべき」と説きます。


2.「今がその時、その時がいま」
本当にやりたいと思っていることがいつか来るだろう。
その瞬間に大事な時が来るだろうと思っていても
いま真剣に目の前のことをやらない人には決して訪れない。
憧れているその瞬間こそ、実はいまである。
・・・サグラダ・ファミリア主任彫刻家 外尾 悦郎

スペインにあるサグラダ・ファミリア教会の建設に携わってきた外尾悦郎氏が、その40年間、
常に自らに言い聞かせてきた言葉。憧れてきたその瞬間は「いつか」ではなく「いま」目の前に
あるのです。


3.馴れるということは
何と恐ろしいことであろう。
馴れることによって、
感謝すべきことさえ不満の種になってしまうのだ
・・・作家 三浦 綾子

難病の連続だった三浦綾子さんの人生。肺結核、脊椎カリエス、紫斑病、喉頭がん、帯状疱疹、
大腸がん、パーキンソン病・・・。病床で紡がれた言葉は、人間の業に対する深い洞察に満ちて
います。


4.天の父よ、どんな不幸を吸っても
吐く息は感謝でありますように
・・・『到知」連載「禅語に学ぶ」

若い身でがんになった女性。教会の前にあったこの言葉に「悪いと思われても、陰にはよいことも
隠されている」と心に刻み、その生を全うしたといいます。円覚寺の横田南嶺老師が紹介していた
話です。