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1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書 3月度

21.08.05

コロナ禍が際限なく続く中、京都大学大学院の教授で、
元内閣官房参与の藤井聡さんと、
元厚労省医系技官の木村盛世さんの共著

コロナでばれた「日本」
テレビ・専門家・医師会・分科会を徹底批判した
『ゼロコロナという病』
と、

コロナワクチンに関する日本政府の公式文書だけを
出典として解説された
「ワクチンどうする?迷っているパパさんと
ママさん達へ」

ご紹介して、コロナ関連の情報をお伝えするのを
一段落させていただきます。



1.一番よい会社の条件
柳井正 ファーストリテイリング会長兼社長

ドラッカーは企業経営の本質というものを、こんな言葉で表現しています。
「企業の目的として有効な定義は一つしかない。すなわち、顧客の創造で
ある」
ビジネスをやるというのは、結局そういうことですよね。お客様が
いない限り、ビジネスは成立しない、という当たり前のこと。
近頃、会社は誰のものかということが論じられ、株主のものとか、
社員のものとかよく言われるんですが、「お客様のもの」ですよね。
お客様に奉仕する集団が会社であり、それをいかにうまく経営して
収益を上げるかという競争をしている。ドラッカーはそういう、
会社というものの本質を見抜いたんじゃないですか。
でもほとんどの場合、表面的なことばかりとらわれていて、会社は
何のためにあって、そこで仕事をする人は何をしないといけないのかを
掴まずに仕事をしている人や、会社自体が存在する。
僕が考える一番いい会社とは、末端の社員でも自分がトップの経営者だと
思っている会社。自分が全部のことを決められるし、この会社を支えている、
あるいはコントロールしていると思える社員がたくさんいる会社です。
それが、大会社になってくると、会社に使われるようになるんですね。
自分が会社を使うんじゃなく、会社に使われる。そして自分が下っ端だと
思った瞬間にダメになる。

我われの会社でいえば、部長級や課長級がそうなんですが、自分の立ち位置に
とらわれ過ぎ。それぞれの人が自分の立ち位置で物事を考えるから、ごく限られた
範囲内でしか物事が見えない。そして全部見えていなくて失敗している。
ですから一度、自分もトップの経営者だと思って、上からいまの仕事を見直したら、
すごくよくなるように思います。

結局、サラリーマン意識じゃダメなんですよ。自分は会社という場所に、
「自営業」をするために来ている。自分は給料を貰っている立場だとかじゃなしに、
自分が会社を食わせてる、というふうに思わないといけないと思います。
仕事が面白いと思うためには、自分がそこに本当に懸けないと、絶対に
そうは思えない。中途半端な気持ちでやっていたら、面白くも
何ともないですよね。




医療をビジネスの視点で考える時、
医療保険制度にドップリ浸かった対症療法だけの現在の医療が「顧客の創造」に繋がるとはとても考えられません。
内閣府のHPに記載されている「ムーンショット計画」の目標に
「2050年までに、人が身体・脳・空間・時間の制約から解放された社会を実現」という項目があります。
そのビジョンの中にあります。
「100歳まで健康不安なく。人生を楽しめる社会の実現」
に対応できるシステムを構築することが、医療ビジネスにおける「顧客の創造」に繋がるのではないでしょうか?




積極的プラス思考型人間になれ
国分秀男 東北福祉大学特任教授・元古川商業高等学校女子バレーボール部監督

合計七十七回全国大会に出場して、十二回全国制覇(全国私学大会含む)しました。
しかし、それは裏を返せば優勝したのは十二回だけで、あとの六十五回は全部負けた
とも言えます。
勝てば勝ったで、好むと好まざるとに拘わらず敵が増え、いいようもない
わびしさや、孤独感と戦わなければなりません。
人は成功した部分だけを見て他人を羨んだりしますが、その陰には何十倍、
何百倍もの苦しみがあるものです。
長い人生、誰もが苦しい場面に遭遇する時があります。
しかし、それをどう受け止めるかが大事です。

これまでたくさんの人を見てきましたが、概ね三つのタイプに分かれると思います。
一つは苦しくなると「もうダメだ、無理だ」と思う「絶望諦め型」
二つ目は「嫌だけど、しょうがないからやるか」という「消極的納得型」
そして三つ目は「この苦しみが俺を磨いてくれる。これを乗り越えれば一つ賢くなれる」
という「積極的プラス思考型」

結局、歴史に名を残すような偉人や成功者は、三番目の人間からしか生まれません。
一、二、三のどのタイプの人間になるかは考え方一つです。
お金がかかるわけじゃない、努力がいるわけでもない。
時間もかからない。物事の見方をちょっと変えるだけでいい。
しかし、人はなかなかその考え方を変えることができません。
だから偉人の話を聞き、良書を読むのです。
過去に事を成し遂げた人たちがどうやって困難を乗り越えてきたか、
それに触れることで考え方を変えることができると思います。
私は辛い時はいつも「俺よりももっと苦しい目に遭って頑張った人が
いたじゃないか。あの人ができたんだから、俺だって乗り越えられる」
と言い聞かせ、夢に食らいついてきました。
この世で我慢の時なくして夢を実現した人は一人もいません。
夢を追うなら、わが身に降りかかるすべてを積極的プラス思考で受け止め、
簡単に諦めないこと。それが人生を開発していく基本ではないかと思います。




「積極的プラス思考型」の人間になるためには
「艱難辛苦は汝を珠にす」は西洋のことわざ「逆境が人を作る」を和訳したものらしいですが、
世の東西を問わず、人は多くの難儀なこと辛いことを経験しなければ立派な人にはなれないみたいです。
高名な教育者、森信三先生も、
「甘えようにも甘えることが出来ないような酷烈な境遇に放り込まれることが、
人間が真に確立するためには絶対に必要だ」と言われてます。



最大の危機は、低過ぎる目標を達成すること
鍵山 秀三郎 日本を美しくする会相談役

人生にも仕事にも問題はつきものです。会社も国も世界も、実に
たくさんの問題が日々発生しております。
そこで勘違いしやすいのが、あんな問題が起こったから自分は
こうなってしまった、というふうに問題のせいにすることです。
これは大きな見当違いで、問題が起きたことは問題ではないのです。
それにどう対処するか、それによって皆さんの仕事も、人生も
変わっていくのです。問題によって人生がダメになるということは
ありません。すべて対処の仕方です。
もちろん、そこで失敗することもあるでしょうが、失敗することは
問題ではありません。私など失敗だらけです。しかし失敗から
すべて学んできました。ですから、失敗がすべて次の成功への
エネルギーになったのです。失敗を恐れて何もしないことのほうが
よほどいけない。

ミケランジェロは、
「最大の危機は、目標が高過ぎて達成できないことではない。
目標が低過ぎて、その低い目標を達成してしまうことだ」
と述べています。
まさにその通りでございまして、皆さん方にはぜひ、自分の手に
余るくらいの大きな目標を設定して挑戦していただきたく
思います。もちろん目標が大きければ大きいほど、大きな壁が
立ちはだかるものです。時には、とても自分には乗り越えられないと
思うこともあるかもしれませんが、乗り越える必要はないんです。
そこに穴を開けてくぐり抜けていけばいいのです。

イギリスの首相を務めたベンジャミン・ディズレーリは、
「いかなる教育も、逆境から学べるものには敵わない」
と言っています。では、逆境に遭うことがすべてかといえば、
そうではありません。日頃から様々なことを通じて学んで
いるからこそ、逆境から学べるのであって、何の備えも
ない人が逆境に遭うと、そこで潰れてしまいます。
やはり、大事なことは、日々いろんな人や書物から学んで、
それを自分の血肉にしていくことだと思います。


『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
藤尾秀昭 監 致知出版社 より



・問題が起きたことが問題ではなく、対処の仕方がすべて。
・失敗することが問題ではなく、何もしないことが問題。
・最大の危機は低い目標を達成してしまうこと。
・いかなる教育も逆境から学べるものには敵わない。
・大事なことは、日々いろいろな人や書物から学んで自分の血肉にしていくこと。