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十万人が愛した言葉 月刊「致知」編集長 藤尾秀昭 監修

20.09.16

いつもそこには言葉があった

人が真剣に生きる時、
人が悲しみに打ちひしがれた時、
人が新しい一歩を踏み出す時、
言葉はいつもその人と
ともにあった。
言葉はいつも生きる喜び、
希望、勇気、力を
与えてくれた


創刊から四十年以上、月刊誌「致知」の読者の方の心に響いた
『十万人が愛した言葉』の中から、特に印象に残った言葉を
ご紹介させていただきます。




「第一章 自分を育てる」


◎自分は自分の主人公
世界でただひとり
自分を創っていく責任者
   「教育者 東井義雄」

「世界でただ一人の私を、どんな私に仕上げていくか
その責任者が私であり、皆さん一人ひとりなんです。」
東井氏が子供たちに投げ掛けたメッセージは、
世代を超え、胸に強く響いてきます。



◎最大のサービスとは
君の人格を上げることだ
   「イエローハット相談役 鍵山秀三郎」

50年以上にわたってトイレ掃除の実践を続けてきた鍵山秀三郎氏。
知識やノウハウの習得よりも大切なのは、それを用いる人の質。
人格が低い人間は何をやっても駄目だと説きます。



◎心構えというのは、どんなに磨いても
毎日ゼロになる能力である。
毎朝歯を磨くように
心構えも毎朝磨き直さなければならない
   「社会教育家 田中真澄」

「人生は今日が始まり」をテーマに、聴衆の魂に火をつける
熱誠講演を7,000回以上にもわたり行ってきた田中真澄氏。
心構えというものの急所を押えた卓見といえるでしょう。


◎よい本を読め
よい本によって己れを作れ
心に美しい火を燃やし
人生は尊かったと
叫ばしめよ
   「仏教詩人 坂村真民」

詩壇には目を向けず、自分という人間をつくり上げるために、
人々の心に光を灯すために詩を書き続けた坂村真民氏。貫くものを持ち、
心に美しい火を燃やし、尊い人生を生きよと、時代を超え語りかけます。


「第二章 生き方の流儀」


◎晩年がいい人の条件の一つは
人のせいにしないこと
   「精神科医 斉藤茂太」

「心の名医」と呼ばれた精神科医・斉藤茂太氏。多くの臨床経験を踏まえ、
「輝きのある人生にするには、他人に依存することなく、
自立した考え方を持つべき」と説きます。



◎いまがその時、その時がいま
本当にやりたいと思っていることがいつか来るだろう。
その瞬間に大事な時が来るだろうと思っていても、
いま真剣に目の前のことをやらない人には決して訪れない。
憧れているその瞬間こそ、実はいまである

         「サグラダ・ファミリア 主任彫刻家 外尾悦郎」

スペインにあるサグラダ・ファミリア教会の建設に携わってきた外尾悦郎氏が、
その40年間、常に自らに言い聞かせてきた言葉。憧れてきたその瞬間は
「いつか」ではなく「いま」目の前にあるのです。



◎馴れるということは
何と恐ろしいことであろう。
馴れることによって
感謝すべきことさえ、不満の種になってしまうのだ。

         「作家 三浦綾子」

難病の連続だった三浦綾子さんの人生。肺結核、脊椎カリエス、紫斑病、
喉頭がん、帯状疱疹、大腸がん、パーキンソン病・・・・・。
病床で紡がれた言葉は、人間の業に対する深い洞察に満ちています。



◎「~をしてくれない」と言い始めた時から、
既に精神的な老化が進んでいる。
   「作家 曽野綾子」

青年でも中年でも「~をしてくれない」と言い始めた時から、
精神的な老化が進んでおり、危険な兆候であると指摘しています。
曽根さんの言う「くれない族」にならぬよう心したいものです。



「第三章 志を遂げる」


◎最も適切な決断を下す力は修羅場経験
とりわけ失敗の経験がないと養われない

         「一橋大学名誉教授 野中郁次郎」

知識創造理論の提唱者として名高い野中郁次郎氏。
「企業は現実を直視せざるを得ないため、未来を創る力を生み出していく。
そういう意味で日本をリードしていくのは企業人である」
と述べています。



◎苦しみに遭って自暴自棄に陥ったとき
人間は必ず内面的に堕落する。
同時に、その苦しみに耐えてこれを打ち越えたとき、
その苦しみは必ずその人を大成せしめる。

         「スイスの教育研究家 ペスタロッチ」

生涯を障碍教育に捧げ、教聖と讃えられるペスタロッチ。
幸不幸の状況はその人の受け止め方により、
異なる現実をつくり出していくということでしょう。
人生を、人間を知り尽くした人の言葉です。



◎三流の人は、道を追う。
二流の人は、道を選ぶ。
一流の人は、道を創る。

    「シンクロナイズドスイミング日本代表ヘッドコーチ 井村雅代」

三流は流行ばかりを追いかけ、
二流は新しい流行が来た、どちらがよいかと考える。
だが、一流は道を創る。
絶体絶命の局面を幾度も乗り越え、道を切り拓いてきた
井村氏ならではの言葉です。



◎夢を持て。希望を持て。
夢を持たぬ人生は、動物的には生きていても、
人間的には死んでいる人生

    「京都大学元総長 平澤興」

「人間には140億個の脳神経細胞があるが、
それを全部使いきった者は一人もいない」ことを強調し、
不断の努力の大切さを説いた平澤興氏。
一度きりの人生を燃えて生きよと力強く訴えます。



「第四章 運命を創る」


◎逆境はつねにいつでも自分の敵ではない。
ときには恩師となって人生に尊いものを教えてくれることがある。
心の親となって自分の本質を守り育ててくれる。
不幸、病気、逆境は大成する人格を育てる落ち葉である
    「常岡一郎」

青春時代に肺結核を患い、以来闘病生活でひたすら自らの心魂を
練り上げること15年にして病を克服。
常人には想像しがたい苦しみを経て発せられたその言葉には、
人の心を覚醒させる力があります。


◎美しい心を持ち、夢を抱き、
懸命に誰にも負けない努力をする人に
神は「知恵の蔵」から一筋の光明を授けてくれる。

         「京セラ名誉会長 稲盛 和夫」

この宇宙のどこかに知恵の蔵ともいうべき場所があり、そこに蓄えられた
叡智から得た閃きに導かれて経営や人生を成功させることができた・・・・・。
幾多の苦難を乗り越え、道を拓いてきた人ならではの言葉。



◎幸運の女神は謙虚さを好みます。
反対に自分を絶対だと信じて見下すような人、
あるいは他人と自分を比較して
妬む、そねむ、ひがむ、恨む、憎む
といった感情を露にする人。
そういう人から運は逃げていくんです。

         「日本将棋連盟会長・永世棋聖 米長邦雄」

「米長哲学(米長理論)」と呼ばれる勝負哲学を持つ名棋士の言葉。
人間の一生を左右する「運」の研究にも力を注ぎ、運に恵まれる姿勢と
習慣づくりの重要性を説きました。



◎環境が人を作るということに囚われてしまえば、人は単なる物、
単なる機械になってしまう。人は環境を作るからして、そこに人間の
人間たる所以がある。自由がある。則ち主体性、創造性がある。
だから、人物が偉大であればある程、立派な環境を作る。
人間が出来ないと環境に支配される。
   「東洋思想家 安岡正篤」

偉大な人物は環境を変えていくものだと、安岡氏は述べています。
逆に、人間がお粗末だと環境に支配されてしまう。
さて、あなたは環境をつくる人でしょうか。




◎あとがきから

劇団四季創設者の浅利慶太氏が社員によくこんな話をしたという。
「保険会社は”安心”を売っている。メーカーは”便利”を売っている。
では、劇団四季は何を売っているか」
社員の返答を待たずに、浅利氏は自ら答えたという。
「それは”感動”だ。我われは、市民社会に感動を与える仕事に取り組んでいるんだ。」

月刊誌「致知」は”生きる喜び””生きる希望””生きる勇気””生きる知恵”
を売っている。

***『十万人が愛した言葉』 致知出版社 より***



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