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地域社会医学実習生の研修

20.02.28

愛知医科大学では、2学年次のカリキュラムとして、障がい者の介護、救急医療の現場、
働く人々の実態を体験し、社会における医師としての役割について理解を促す目的で、
学外体験実習を取り入れています。

この度、MCA学会理事の愛知医科大学衛生学の松永講師のご紹介で、男女合わせて6名の医学生が
当社に実習に来られました。
出身地は東京、大阪、金沢、和歌山、三重、愛知とさまざまで、6名の内4名の生徒は親が医師でした。

入学金から卒業までの学費から生活費を考えますと、普通の家庭ではとても賄える金額ではありませんが、
大学側も成績優秀者の学費免除、そして卒業から一定期間、大学病院で勤務することを条件とした
奨学金制度等で、それなりに考えているようです。
どちらにしても、学業だけではなく、医師になるハードルは色々な面でとても高いと改めて実感しました。

6名それぞれに医師を目指す目的を尋ねましたら、「親の跡を継ぐ」「小児医療に興味がある」等
ありましたが、まだ2年生ということもあり、将来の進路はまだ決められる段階ではない感じでした。

当社に縁があって実習に来られたわけですから、少しでも何かお役に立てればと思い、現在の医療が
かかえる保険制度の崩壊、AIテクノロジーの進化に伴う医療の変化への対処、そして現代医療は
急性疾患には有効な手段が多く対応できるが、慢性疾患には充分に対応が出来ないことなどを考え、
堀田先生の著書『身体は、なんでも知っている』の冒頭の言葉


-----多くの病気は原因がわからず、対症療法になっている。
-----慢性病には薬以外に有効な手段が無く、長期間薬を飲みつづけなければならない。
-----検査をしても原因がみつかるとはかぎらない。
-----免疫力を高めたり、病気を未然に防いだりする治療法に乏しい。
-----薬の副作用を未然に防げない。
-----保険診療のなかでは、保険で認められた治療以外に自由に治療法を選択することができない。
-----科学的ではないものについては、受け入れる素地がない。

を紹介させていただきました。

まだ2年生で医療現場の経験もありませんから当然だとは思いますが、
全員あまりピンとはきていないようでしたが、それなりに素直には聞いてくれました。
今後、一人前の医師となって現場の荒波に揉まれても、今の素直な気持ちを忘れることなく
成長されることを心より願っております。

その後2人1組で当社のユーザーの病院、整形外科、接骨院、介護施設等の見学に
案内させていただきました。


当社は30年前から現代科学の基本概念を超えた医療機器及び関連する健康グッズの開発と
治療技術及び診断能力の向上のための各種セミナーを開催させていただいております。

わずか2日間の研修でしたが、6名の医学生全員が「当社に来て良かった」と
言っていただけました。

今回見聞きしたことが将来少しでもお役に立てましたら幸いです!