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『Good Luck』 ~幸運を手にする7日間の物語~

19.03.07

それは54年ぶりの運命の再会だった。
公園のベンチで幼なじみのジムと隣り合わせたマックスは、仕事も、財産も、
すべてを失い変わり果てた友人に、祖父から聞かされた「魅惑の森」の物語をかたった。
――グッドラックの見開きの言葉―― 『Good Luck』ポプラ社 より


Good Luckは「運と幸運の違い?」を7日間の「奇跡のクローバー」探しの旅から伝えます。
第一刷は2004年6月ですから15年も前の発刊ですが、私は先日中学一年生の孫娘にせがまれて
初めて行ったBOOK OFFのお勧めコーナーで知りました。

今まで本は、著者の苦労とか努力を考えると、申し訳なくてどうしても中古本を買う気には
なれませんでしたが、エコ的に考えればそれも有りかな?と勝手に解釈し、また題名にも惹かれて購入しました。

運につきましては、脳科学者 中野信子先生の“科学がつきとめた、「運のいい人」”について、
13年11月の「本日の視点」でも述べさせて頂きましたが、グッドラックには「運と幸運の違い」を
物語の中でエピソード毎にとても理解しやすく書かれています。

エピソード毎の注釈の言葉を紹介させて頂きます。

◎セントラルパークでの再会
運は、呼びこむことも引き留めることもできない。幸運は、自らの手で作り出せば永遠に尽きることはない。

☆エピソード➀「森へ」
誰もが幸運を手にしたがるが、自ら追い求めるのはほんのひとにぎり。

☆エピソード➁「新しい土」
幸運が訪れないからには、訪れないだけの理由がある。幸運をつかむためには、自ら下ごしらえをする必要がある。

☆エピソード➂「湖」
欲するばかりでは幸運は手に入らない。幸運を呼び込むひとつのカギは、人に手をさしのべられる広い心。

☆エピソード➃「木」
下ごしらえを先延ばしにしてしまえば、幸運は絶対に訪れてはくれない。どんなに大変でも、今日できることは
今日してしまうこと。

☆エピソード➄「小石」
自分の知っていることがすべてとは限らない。幸運をつかむには、あらゆる可能性に目を向けなくてはならない。

☆エピソード➅「地」
偶然しか信じぬ者は、下ごしらえをする者を笑う。下ごしらえをする者は、なにも気にしなくていい。

☆エピソード➆「月光」
幸運をエサにするような人は信じないこと。幸運は売り物でも、道具でもないのだから。

☆エピソード➇「暗闇」
できることをすべてやったら、焦らず、あきらめないこと。自分には必ず幸運が訪れると信じ、
甘い言葉には耳を貸さぬこと。

☆エピソード➈「風と雨」
幸運を作るというのは、チャンスに備えて下ごしらえをしておくこと。だが、チャンスを得るには、運も偶然も
必要ない。 それはいつでもそこにあるものなのだから。幸運を作るというのは、つまり条件を自ら作ることである。

☆エピソード➉「芽」
幸運の下ごしらえは、自分にしかできない。幸運の下ごしらえは今すぐに始めることができる。

☆この物語は、あなたに続く。幸運のストーリーは・・・絶対に偶然には訪れない。

◎あとがき
    この本を書くには、
    八時間しかかからなかった。
    だが
    この本を考えるのには
    三年もの月日がかかった。
    人はもしかしたら
    「たった八時間か」と思うかも知れない。
    だが、もしかしたら
    「三年もかかったのか」と思うかもしれない。
    前者は
    運の訪れを待つ者たちのこと。
    後者は
    運の下ごしらえをできる者たちのこと。




★付録のグッドラックの言葉の一部をご紹介します。

◎「いつお前は、夢を実現させるつもりか」と師が尋ねたところ、
弟子は「機会があればいつでも」と答えた。
師はそれを制していわく、「機会とは、常にそこにあるものだ」
アントニ・デ・メロ

◎幸運とは自ら動かない限りは決して訪れないものだ 
スティーヴン・リーコック

◎神はいつでも公平に機会を与えてくださる 
アルバート・アインシュタイン