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ポエム『い・の・ち』

17.09.26

金光教 木津教会誌「和賀心」より

一昨年に続き、私が"人生の師”として敬愛する金光教木津教会長、木津秀夫先生が
発行している小冊子の中の「ポエム」を紹介させていただきます。

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◎せっかくだから

「せっかく」お越しになられたのだから、
ゆっくりお話をしてお帰り下さい。
「せっかく」お参りになられたのだから、
ゆっくりお話を聞いて帰って下さい。

今日、この時、この場所で
せっかく出逢ったのだから、
あなたと私の、このひと時を大切にしましょう。

せっかく病気を頂いたのだから、
この病気を通して、何かを学びましょう。
せっかく悩んだのだから、
よい智慧を出し合いましょう。
せっかくのピンチだから、
後々の笑い話のネタにしましょう。

せっかく生まれてきたのだから、
誰かのお役に立ちましょう。
せっかく頂いた命だから、
思い切り楽しんで命を輝かせましょう。

「せっかくだから」という呪文は
何かを始めるきっかけとなる。
何かを大切にする最初の一歩となる。

誰にでも使えるけれど、
誰もがあまり使わない魔法。

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◎ただひたむきに

あなたはひとりじゃない。

地球は回り、
夜の次には朝が来て
また夜になる。

想像してみよう。
地球の自転に合わせて
少しずつ
朝が生まれている様子を。

光が静かにゆっくりと
地上を満たしていくその姿を。
明けない夜はない。
それは、自然の摂理が教えてくれる。

あなたはひとりじゃない。

毎日毎日、
世界のどこかで
誕生日を迎える人がいる。

試しに歌ってみよう。
今日生まれた知らない国の誰かのために
ハッピーバースデイを。
きっと幸せな気分になれるから。

地球のどこかでは、
もう疲れたと言い、
命を絶つ人がいる。

地球のどこかには、
病気のために、
限りある命を
もっと生きたいと願う人がいる。

生まれてきたのに、
1歳まで生きられない子どもが
600万人もいるこの世界。

何が正しいのか、
わからなくなる時がある。

そんな時は空を見上げる。

途切れることなくつながっている
広い空は、地球の境目など
忘れさせてくれる。

悲しくてどうしようもなくなったら、
空を見上げる。
世界のどこかで、
同じように空を見上げている人が
きっといるという直感。

その時、かすかに感じる懐かしさを
覚えていてほしい。

あなたはひとりじゃない。

「自ら分かれた」と書いて
「自分」と読む。
人は皆、自分の意志で、
地球という惑星で
冒険の旅を選んだ勇気ある存在。

その勇気は、
今は胸の奥にしまい込んでいるけれど、
決して無くならない永遠のエネルギー。

分かれた一つへ帰るその日まで、
ただひたむきに
自分を愛していればいい。

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◎誕生日

誕生日がくる
ということは、

世の中に役に立つために
生かされている
ということ。

何かやるべきことや
学ぶべきことが
まだたくさんあるということ。

あなたの存在で、
勇気や希望を抱く人がいる
ということ。

誕生日が来る
ということは、
同じ日に生まれた
世界中の人たちが、地球の自転に沿って
順番に、おめでとう!
を言われている
ということ。

誕生日が来る
ということは、

生んでくれた母親へ
感謝の言葉を言える日が来る
ということ。

育ててくれた父親へ
感謝の言葉を言える日が来る
ということ。

誕生日が来る
ということは、

年齢の自己新を更新した自分へ
ねぎらいの言葉をかける日が来る
ということ。

誕生日が来る
ということは、

あなたが再生する記念日が来る
ということ。

生かされている命を
しみじみと味わえる日が来る
ということ。

ハッピーバースデー。

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先日、家内の誕生日会に女子レスリングの栄監督が
ご家族でお祝いに来てくださいました。
サプライズで吉田紗保里さんも東京からかけつけて下さり、
家内はビックリ!
そして、感激のバースディでした。