これからの医術について...

  • 日本の医療の現状(高齢化によって)
  • 国民医療費と柔道整復師療養費
  • 代替医療の注目されてきた理由と種類
  • 総合医療の重要性
  • これからの医療への提案
  • 現代病5要因と予防

国民医療費と柔道整復師療養費の現状

増加する医療費

国民医療費の対国民所得比 医療は進歩したといわれていますが、病気は明らかに昔より増えています。
そして、病人の増加に伴い、国民の総医療費も毎年増加一途をたどっています。

近年、国民医療費は年間約1兆円ずつ増え続け、平成11年度にはついに30兆円を超えました。平成12年度と平成14年度には一時的に減少していますが、これは医療費の一部が介護保険へ移ったこと、平成14年度に初めて診療報酬がマイナス改定されたことによるもので、平成15年度には再び増加に転じています。

平成19年度の国民医療費は34兆1,360億円、前年度の33兆1,276億円に比べ1兆84億円、3.0%の増加となって過去最高となっています。
65歳以上の人の医療費(老人医療費)が、国民医療費の50%を超える状況です。

国民皆保険制度により個人負担が少なく、どこに行っても同じ医療が受けられるという半面、自分の身は自分で守ることはせず薬や医療従事者に頼ってしまっているため受診回数も増えているのです。

柔道整復士について

では柔道整復師についてはどうでしょうか。
柔道整復師の療養費取扱額については、平成15年度2,887億円、平成17年度は3,098億円、平成18年度3,212億円、平成19年度には約3,377億円になっています。

総額は増えているものの、開業件数が年間2,000~3,000のペースで増えており、1院当りの療養費取扱額の平均は、年々下がっており平成18年では年間1院当り1,029万円、月額に換算すると85万円強となっています。

療養費取扱額

柔道整復師等の療養費取扱いの医療費は国民医療費の1%を超えられないという暗黙の了解のようなものが存在するらしいのです。今後施術所数が増加しても柔道整復師の全体の療養費が増えないということは1院当りの額は減少していきます。

療養費取扱の年次統計

現在の仕組みでは来院の回数、手術の件数、薬の処方数が多ければ多いほど収入が増えるようになっているため、毎日来院し、治らない患者さんが多いほど収入が多いということが生じています。

そのため治さず通わせることで収入が増やせてしまうため、医療機関での不祥事や不正請求が後を絶たないのです。

そのような事件が増えてきたため行政刷新会議にて「柔道整復師の療養費に対する国庫負担」の適正化について意見が交わされました。

柔道整復師の治療については、不正治療の疑念はぬぐえない。適正な保険給付に向けた改善を実施する必要がある。

柔整業務の中では、慢性的な疾患や健康増進を目的とした場合に保険請求できないものは、自費治療として受け入れられているのが現状です。

現在は、保険取扱院として急性期の患者さんを中心としていく院と自費治療の割合を増やしていく院とに分かれています。

柔道整復師の役割として自費治療と保険での施術も含め様々な治療法を取り入れて、痛みや疾患に対応していく必要がありますし、また以前に比べて格段にさまざまな不定愁訴で悩んでおられる患者さんが増えていますので今後もますます需要が増えてくるものと思われます。

柔道整復師の治療は代替医療として認知されており、また代替医療に熱心に取り組まれておられる医師も年々増えてきています。

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