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認知症予防と生涯健康に大切なこと

16.12.22

福岡で開催致しました、堀田忠弘先生のご講演の一部「認知症予防」をご紹介させていただきます。

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認知症とは、脳の神経細胞に異常な蛋白質(アミロイドβ、リン酸化タウ、αシヌクレイン、
TDP-43、FUS)が蓄積して、肉体的・精神的活動に支障が起こっている状態。

◎ なぜ、認知症が増えているのか

1.食品添加物の摂取量が多くなった。
2.脳への刺激が少ない生活。家族、地域とのコミュニケーション不足
3.有害物の蓄積、栄養素の不足。
4.運動不足、咀嚼不足。
5.自然に触れる事が少ない。

◎ 認知症を疑う兆候

□ 置き忘れや、しまい忘れがよくある。
□ 同じ事を何度も言う。
□ 身の回りの事に無頓着になった。
□ 水道の栓や、ドアの閉め忘れがよくある。
□ 今迄できていた作業に手間取る
□ 怒りっぽくなったり、疑い深くなった
□ 何事にも興味が薄れ、意欲がなくなった

◎ 老化によるもの忘れと、認知症によるもの忘れ

[認知症] 
体験のすべてを忘れる
忘れた事の自覚がない 
人・時・場所が分からなくなる 

[老化]
体験の一部を忘れる
忘れたことを自覚している
人・時・場所は分かる

◎ 認知症の種類と症状

□ アルツハイマー型認知症

○ 大脳皮質の委縮

軽度: 記憶障害、言葉が出ない
中度: 時間、場所がわからない、興奮する
高度: 引きこもる、家族が分からない

○ 原因

1.アミロイドβの蓄積によって、神経ニューロン及び神経伝達機能が障害される。

アミロイドβとは・・・
血中に溢れたブドウ糖が蛋白質と結びついて、終末糖化産物(AGE)が作られる。
その過程で、有害化学物質が加わってできたもの。

2.リン酸化タウが神経細胞を変性させる

リン酸化タウとは・・・
過剰になったリノール酸に食品添加物の酸化剤、調味料、膨張剤が反応してできたもの。

□ 脳血管性認知症

○ 脳の血流障害
急に障害がおこり、コミュニケーションが難しくなる。
手足の動きが鈍くなる。うつ状態、失禁など。
部位によって、違った症状が突然起こる。

○ 原因

1.炭水化物、ショ糖、脂肪の摂りすぎによる脳の血流障害。
2.運動、脳への刺激が少ない。
3.Mg、Ca、Zn、ω-3、ビタミン群の不足、有害物の蓄積。
4.ストレス

○ これくらいなら、大丈夫だろう・・・! 油断大敵
ちょっとだけ、が脳の血流を低下させる。

□ レビー小体型認知症

○レビー小体による障害
レビー小体が脳幹と大脳皮質にできて、神経伝達物質の働きを障害する

○神経伝達物質の働きを障害する
もの忘れ、幻視、パーキンソン様症状が時間帯によって違った現れ方をする。



○ レビー小体とは・・・
神経細胞に出現する特殊なたんぱく質。
α-ヌクレインを主成分とする。
アセチルコリンを分泌する細胞に現れ、神経の伝達を障害させる。
抗精神薬、遺伝子組み換え食品の摂取によってできる。


□ 前頭側頭型認知症(ピック病)

○ 前頭葉、側頭葉の障害
前頭葉(意思、思考、感情)、側頭葉(聴覚、判断力、記憶)の障害によって
人格変化がおこるのが特徴。 他者の気持ちを思いやる・善悪の判断が困難。

○ 原因 
TDP-43、リン酸化タウ、FUSなど異常蛋白質の蓄積。
保存食・間食等に含まれる食品添加物相互の化学反応によって
できたものが、蛋白質を変性させたもの。

◎ 食の汚染

遺伝子組み換え食品と食品添加物の恐ろしさ

○ 遺伝子組み換え食品の割合が高い米国では、遺伝子組み換え食品の出現と共に
アレルギー、自閉症などの慢性疾患が急増している。

○ 水俣病でも水銀が原因である事は指摘されていたにも関わらず、
対策が見過ごされたために、多くの人びとが苦しむ結果となった。

○ 遺伝子組み換え食品と健康被害の結果が立証される頃には、
取り返しのつかないことになる。

 遺伝子組み換え食品はなぜ危険なのか

○ 人為的に例えばバクテリアの遺伝子を大豆になど、自然界で起こらない遺伝子
操作を強制的に行うことは、自然の摂理に反する。

○ 異なる生物間の遺伝子操作は、予想不可能な大きな問題が起きる可能性がある。

例として・・・

① 農薬耐性遺伝子組み換え
農作物に除草剤をかけても枯れないようにしたもの。

② 害虫抵抗性遺伝子組み換え
殺虫剤を特定の昆虫が食べると昆虫の腸を破壊するBt菌を生成する。

◎ 「遺伝子組み換えではない」の表示は真実か?

日本で消費される大豆の94%は輸入。約7割はアメリカ産。アメリカ大豆の94%は遺伝子組み換え。
・家畜の肥料として使用されたもの、
・原材料の内総重量の5%未満のもの、
・蛋白質として残らないもの(植物油)、 は表示義務がない。

 国産ならば、安全か?

国産大豆が50%以上使用されていれば、国産と名乗ることができる。

◎ 体調不良は、小麦が原因

詳しくは15年6月のブログにて紹介

◎ 日本は食品添加物世界一(認可されている添加物の数)

日本: 351 品目
アメリカ: 138 品目
ドイツ : 64 品目
フランス: 32 品目
イギリス: 21 品目
食品添加物が体内で幾つか重なって反応した場合、どのような結果になるか予想がつかない。

◎ 予防と対策

間食、添加物を含むもの、遺伝子組み換え食品は食べない

□ 脳に病変があっても認知症になるとは限らない

○ 脳の老化を防ぐ

1. 運動 脳由来の神経栄養因子↑⇒海馬の神経新生を促進
2. 趣味を楽しみ、人との繋がりを保つ。
3. 食事:和食にして遺伝子組み換え食材、乳製品、間食は控える。










◎ 脳の活性化に役立つ食材

1. 魚介類:DHA, タウリン
2. 大豆(レシチン)
3. ゴマ:ɤ-トコフェノール 抗酸化、脳神経伝達促進
4. 茸類:葉酸 DNAの働きを活性化する

◎ オートファジーを利用する

細胞がたんぱく質を分解して、再利用する仕組み。
オート(自分)とファジー (食べる)で自食作用。
細胞内に蓄積した異常なたんぱく質を除去する重要な働きをしている。
空腹のときに活発に起こる。

□ 認知症の人への対処

◎ 人としての尊厳を大切にする

1.認知症の人は、忘れてしまったり、できなかったことで自尊心を傷つけられている。

2.体の変化に対する不安と、誰にも理解されないという孤独感がある。

3.人として生きていくために不可欠なこと、それはお互い絆で結ばれること。
相手を認め、認められることで絆が生まれる。

4.指摘しない、議論しない、叱らない、できないことだけ手助けする

見る : 近くから、水平に、瞳と瞳を合わせる

話す : 穏やかに、ゆっくり、前向きな言葉で

触れる: 広い面積で、柔らかく、ゆっくり、優しく

立つ : 立って歩くことは、人間であることの尊厳を自覚する手段