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対症療法と根本(原因)療法

16.10.26

「対症療法」をウィキペディアで検索しますと・・

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疾病の原因に対してではなく、主要な症状を軽減するための治療を行い、自然治癒能力を高め、
かつ治癒を促進する療法である。

◎対症療法の目的
・生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)の改善
・合併症の予防
・体力、自然治癒力の維持
・悪循環の防止

◎具体例

例えば、胃痛を訴える患者に対し、痛み止めだけを服用させるのは典型的な対症療法である。
一般に、何らかの痛みを訴える患者に対し、薬物やレーザーなどで神経系を抑制したり
遮断することで痛みを制御する治療法はすべて対症療法である。・・・・・・・・・・・・

「原因療法」
症状や疾患の原因を取り除く治療法で、対症療法と対置される。最終的に症状を取り除くには、
対症療法や自然治癒力の助けが必要である。また、疾患の多くは直接の原因と複数の遠因が
重なりあって起こるため、
原因療法と対症療法の区別は相対的なものである。

◎原因療法の例
・感染症に対する抗生物質、抗真菌薬、抗ウイルス薬の投与
・がんに対する外科的治療(姑息手術を除く)、化学療法、放射線療法など

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とあります。

感染症に対する薬の投与は必要な場合も多いとは思いますが、
同じ状況であっても、すべての人が感染しない事を考えると、
免疫力が下がっている原因を排除して、免疫力を上げる事が
根本治療につながるのではないでしょうか・・・。


「Web カウンセリングルームジューク」の根本療法と対症療法のサイトに

『例えば、歯が痛い時に、痛み止めの薬を服用して痛みを緩和するのが対症療法で、
歯科に行って虫歯を治療するのが根本療法かと言えばそうではなく、
虫歯になった原因を突き止めて、その原因を取り除くことが根本療法です。』

とありました。

虫歯を癌に置き換えて考える時、手術を含め癌の三大療法は
原因(根本)療法と言えるのでしょうか?

皆様は、どのように考えられますか?


”「病院の言葉」を分かりやすくする提案”のサイト内で
対症療法について説明している頁の
ここに注意では、

『対症療法が,本来の病気の診断の妨げになったり,かえって病気を悪化させたりする
場合もあることを,患者に十分に説明しておく必要がある。特に,発熱や下痢などは,
ウイルスや細菌の侵入に対抗して,それらの病原体を排除しようとする防御反応でもあり,
それを和らげる対症療法として,解熱剤や下痢止めを服用することは,回復を遅らせる
場合もあることを患者に理解してもらう必要がある。』・・・・・・・・・・・

とあります。

表面的な症状の消失や緩和を主目的とする対症療法は必要ですが、
人間に本来備わっている自然治癒力を促進するのではなく、
損なってしまっては、本末転倒となってしまいます。

また、薬や手術だけでなく、手技や物理療法の分野でも過度の刺激の危険性には
警鐘が鳴らされています。

強い電気刺激で神経系を抑制する治療器もありますが、鎮痛薬の過度の投与により
回復を遅らせ、自然治癒力を損なってしまう事と同じ危険が潜んでいるのでは
ないかと危惧しています。